日本財団 図書館


 

3−5 CALSを構成する技術

 

CALSでは、データはデータベースにより一元管理され、複数のデータベースを統合して広く情報を共有する環境を整えている。又、データの共有化には、データ形式の統一が必要であるため、CALSではデータ標準を定めている。データ標準は文書の種類にしたがって体系化されている。

 

3−5−1 CALSを支える基盤

 

CALSを実現するための基盤となる情報技術の一つがデータベースである。図3−8に示すように、従来のデータベースは組織内の情報を蓄積し、検索するためのものであった。しかし、CALSでは、複数のデータ環境をネットワークで統合する、いわば統合データ環境という考え方をしている。統合データ環境の活用により、情報を広範囲で共有できる基盤が整備されることになる。

 

図3−8 統合データ環境の考え方

 

063-1.gif (29215 バイト)

 

出典:NTTデータ経営研究所

 

CALSでは、このような基盤の整備と同時に、データ形式の標準化がなされてはじめて情報の共有化環境が整うことになる。次にデータ標準について見ていきたい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION